「夏の終わり」

森山直太郎の好きな曲の一つ。

メロディーも良いが、歌詞を聴いたとき心が震えた。

なんて美しい日本語なんだろう。表現力に脱帽した。額面通りから一歩踏みいると、「夏の終わり」の世界が広がった。

 

 

 

水芭蕉揺れる畦道 肩並べ夢を紡いだ

流れゆく時に 笹舟を浮かべ

焼け落ちた夏の恋唄 忘れじの人は泡沫

空は夕暮れ

途方に暮れたまま 降り止まぬ雨の中

貴方を待っていた 人影のない駅で

夏の終わり 夏の終わりには ただ貴方に会いたくなるの

いつかと同じ 風吹き抜けるから

 

追憶は人の心の 傷口に深く染み入り

霞立つ野辺に 夏草は茂り

あれからどれだけの時が 徒に過ぎただろうか せせらぎのように

誰かが言いかけた 言葉寄せ集めても

誰もが忘れゆく 夏の日は帰らない

夏の祈り 夏の祈りは妙なる蛍火の調べ

風が揺らした 風鈴の響き

夏の終わり 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの いつかと同じ 風吹き抜けるから

夏の終わり 夏の終わりにはただ貴方に会いたくなるの いつかと同じ 風吹き抜けるから

 

 

まるで優しい風が吹いてるような始まり。

夏の終わりを思い出す、夏の始まりのうた。